中年の転職は失敗が怖い。家族もいるので辞めれません。ビル管理営業42歳男性の体験談。

 

               
             

 

私は当時42歳の男ででビル管理会社の営業をしていました
仕事内容としては、建物の清掃やメンテナンスに関する仕事を取ってくる業務と、その仕事に従事するスタッフを集めるという仕事をしていました。
客先に対してはタスクを確認し、現場では人の配置やスケジュール管理などの業務を行なっていました。

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ビル管理会社の営業のノルマの内容

私の会社のノルマは営業職一人一人に設定されます。
大体が前年度の実績に基づき受注金額を決められ、その達成に向けて仕事を行います。契約を継続していただけるお客様が殆どなのですが、参入障壁の低い業界で許そう相手も多く殆どのお客様が強気の姿勢で常に強い値下げ圧力を受けていました。
ノルマは前年の実績プラスαという形で設定されますが、既存顧客の値下げ文も新たに仕事を取らなければならないので、その分が重荷でした。”

私はノルマ達成するためにとにかく既存顧客と良い関係を築く事に力をいれました。そして当社が提供するサービスの定期価格を知ってもらうように説明を行いました。安いところはたくさんあるけど、ほとんどが「安かろう、悪かろう」だが、「当社の業務は価格に見合ったクオリティーである」との説明を行いました。

ノルマが達成しなかった場合は賞与など成果が反映されます。ただし他の営業職員の成績も加味され、かなりの同僚が厳しい数字であったなら、世間がそうであるから仕方ないなという評価になります。逆に1人だけ数字が悪ければ大きなマイナス評価になります。
中長期的には出世競争にも響いてくるようでした。客先の信頼を得る=マネジメントが出来るという評価で、数字を出せる人間はチームを率いることが出来るという考えに基づきます。

私のノルマの達成状況は出来たり出来なかったりとマダラ模様でした。経済状況が悪い時はどんなに努力しても無理でしたし、新規参入業者のダンビング攻勢の前には太刀打ち出来ないこともありました。
人集めもネックで、仕事の引き合いがあっても、派遣できるスタッフ数に限りがあり断らざるを得ないこともありました。
給料は達成時にはその度合いに応じて賞与に反映されました。ただ達成時のプラスと未達成時のマイナスではマイナスの方が度合いが大きく不満がありました。

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私がビル管理の営業を退職しようと思った理由

私が辞めようと思った理由は、ノルマ達成のために無理をしなければならないことが多かった点です。
例えば客先の無理な条件を飲んだり(派遣する人間の数や質、業務完了に要する時間短縮、深夜の業務)する事によってノルマを達成させることが多かったのですが、あとで反動が来ることが多かったです。
会社方針でほぼ最低時給に近い数字でスタッフを集める事になるのですが、定員確保ができないことが多々ありました。そういう場合には自分が通常業務に加えて現場に行く事になります。場合によっては休日が潰れることも多く、非常に疲労がたまりました。また最低時給で集められるスタッフは仕事に対する能力も低く、現場でトラブルを起こすことが多くその後始末にも苦労しました。
会社の方針でそうならざるを得なかったのに、自分のマネジメント能力の不足のように言われると気持ちがおれました。

ノルマについては企業である以上はある程度必要だと思います。
しかしそれを個人の犠牲の上に達成させようとするのは会社として間違っていると感じました。ノルマは会社の組織的なバックアップが有って初めて無理なく達成させられるものだと思います。
高度な業務を受けた場合にはそれに見合った賃金を出してそれを遂行できる人材を確保すべきで、現場の努力によってそれを取りつくろわせようという考えには虚しさを感じました。
適正なノルマと評価と報酬そして会社としてのバックアップは必要だと思います。

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結局家族がいることもあり、私は退職しませんでした。

まず第一に辞めた後の展望が描けなかったこごです。
特に資格もなく、他の会社に移って一から始めても続けられる自信がなかったことです。家族がいてある程度の生活水準を維持するには今の会社にいるのが最良であるとの結論に達した。

その後の職場の変化ですがスタッフや上司は入れ替わりますが経営者が変わらない限り大きな変化は無いです。ただ年齢を重ねて無理なものは無理と言えるようになりました。人間関係には問題なく、あくまでの業務上の問題なので仕事の進め方を見直す事によりある程度自分の中では消化できました。
今振り返ってみると、当時の苦労があったから今があると思えます。あと周りの同僚等に恵まれたのも大きいと思います。ただ自分1人で背負うもののない人生なら辞めていただろうなと思います。

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ビル管理の営業をしていて辛いと感じているあなたへ

もし、生きるかどうかという悩みとストレスを感じているのであればやめる方が良いと思います。そうではなくて業務上の問題であるというのならばその方の決意次第と言えます。自分も今は辞めなくてよかったと思ってますが5年先はわかりません。
逆も然りです。現に自分の周りでも人間関係で悩んで、しかし克服をしてしっかりと充実した会社生活を送っていた人がいましたが、結局別の案件で破滅的な結末を迎えた人がいました。あの時、やめてればこんな結論にならかかっただろうにと思ってます。
とにかく目の前の課題に真剣に取り組む。だけど逃げる事に躊躇するな。結果は終わるまでわからない。という事です。

             

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