私は当時28歳で、年長児の保育士をしていました。
仕事内容としては、年長児の保育で、小学校入学に向けて、生活面と学習面(少しの平仮名など)の指導。
またその保護者と連携をとりながら信頼関係を築くことです。
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私が保育士を退職した理由
保育士は、子供達の保育が主な仕事ですが、近年はその子供達の親が親になりきれていない、自分勝手な人が増えています。
ありえないクレームに耐えきれなくなり、仕事を辞めました。
また、持ち帰りの仕事も多く、睡眠時間がなくなっていきました。
親は、いわゆるモンスターペアレントが多いです。
自分の子供の非を認めません。
私たち指導者が見ている前で、お友達の髪の毛を引っ張ったり押したり、わざと給食をひっくり返したりと、やんちゃな子がいました。
その都度注意をしていましたが、どうやらその子が、「僕だけ先生に叱られる、みんなが遊んでくれない」と親に言ってしまいました。
親御さんが園にみえたので、こちらも言葉を選びながら、「手が出ることがあるので注意をしました」とお伝えしたら「うちの子は絶対に手を出さない。先生の指導が悪い」と言われました。
こういったことは珍しくなく、よくあることです。
指導不足を謝りました。
また、他の保護者のかたで、「どうして我が子のグループが「ねこ」グループなのか。うちに犬がいる事は知ってるだろう。犬グループに変更しろ」と言われた事もあります。
他の先生たちと励ましあいながら、子供達に罪はないと頑張って続けていましたが、あるとき朝起きるのが億劫になり、「辞めたい」と思うようになりました。
保育士は私も含め、子供が大好きです。
なるべく在園児一人一人と会話しながら個性を見つけ、伸ばしてあげたいと思うものです。
そんな情熱を持った先生が、モンスターペアレントのために潰れていくところを何回も見ました。
私もその1人です。
親御さんが心配になったり不安になる気持ちもわかります。
でも、あまりにも酷い、いじめにも思える言葉を投げつけたり、子供は楽しく園生活を送っているのに、過度な要求をしてきたりする親御さんは増えています。
そんな現状はとても悲しく思います。
また、仕事の量が半端なく多いのもよくある事です。
発表会や運動会の月は夜中までの作業が当たり前でした。
当たり前にやってきた事なので働いてるときは何も感じませんでしたが、こんなに時間外労働が多いのにも関わらず、給料が少ないのは辛かったです。
園によっては、持ち帰りの仕事が禁止されているところもありますが、その場合は夜中まで園に残らなければいけません。
先生の手作りがあたりまえだからです。
子供が大好きで先生になった方が多いのに、労働環境で辞めてしまった先生は多いです。なんとか改善してほしいと願うばかりです。
辞めないための努力として、ほかのクラスの先生との連携を大切にしました。
自分でやろうと思ってしまいがちですが、同じ悩みを持っている先生は多いです。
たまには同僚と励ましあいながら、愚痴も吐き出しながら、暗い気持ちにならないようにしました。
子供は大好きでしたので、卒園式までは何とか頑張りました。
気持ちは続けたかったですが、心とカラダがついていけなくなりました。
最終的には、モンスターペアレントの方からいつ電話がかかってくるのかビクビクしながらの残業作業は過酷で、辞めました。
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保育士退職後について
1ヶ月は就職活動をし、その後1日5時間のパートタイマーとして事務職になりました。
収入は減りましたが、自分の子供達との時間もとれるようになりました。
持ち帰りの仕事がないだけで、部屋もきれいになりました。
睡眠不足も解消され、よく眠れるようになりました。
5年ほど働き、今はまた保育の仕事をしています。
今回は託児メインの仕事なので、持ち帰りの仕事はほとんどありません。
辞めてよかったと思いますが、どうして辞めるのか上司に訴えることができていたなあと思います。
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保育士を辞めようか悩んでいるあなたへ
みんながやっているから当たり前と思わず、上司に訴えてみてください。
子供達の事を思ってついがんばりすぎてしまうと思いますが、無理なことは無理と伝える事も大事です。
担任なんだから私がやらなきゃと思わずに、隣のクラスや同僚の先生と励ましあったりと息抜きも大切にしてください。
モンスターペアレントは、あまりにもひどい要求は上司に伝え、自分で解決しようと思わないでください。
保護者との話し合いには必ず上司に同席してもらってくださいね。
先生の愛情は子供達に伝わっているはず。頑張ってください！！
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