私は当時24歳の女で大学を卒業してすぐ、先輩の紹介でその会社に就職しました。通信制の高等学校を運営している小さな会社でした。私は人文系の学科を卒業していたので教員免許はなく、事務ならという事で採用されました。
一般的な事務のみかと思って仕事に就いたのですが、実際に入ってみたら、事務だけでなく生徒の指導、答案の採点、来客の対応、近隣学校への営業をしていました。
通信制の高校ですが生徒が通ってきて勉強できるスペースがあったため、直接勉強を教えることが多かったです。
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私が通信制高校の事務を退職しようと思った理由
キャンパスにスタッフが二人しかいない状況がとにかく苦痛でした。事務だけでもなかなかの仕事量なのに、生徒たちは構わず話しかけてきたり、勉強を聞いてきたりします。
付きっ切りで見て上げないといけない子が来ると、事務どころではありませんでした。さらに、一緒のキャンパスに所属されていたもう一人の女性が、私が自分のやり方に従わないと気が済まないタイプの人で、「私のやり方に文句があるなら辞めて」が口癖でした。
私の仕事へのダメ出しが絶えず、生徒の前で大声で叱られました。情けなくて、生徒の前に自信を持って立てなくなりました。
その女性は、生徒が10人登校してきたら、順番にまんべんなく指導すること、と私に言っていました。一人で10人の生徒を見るなんて無理です。分からないところを軽く質問するだけならいいですが、通信制の高校は何等かの事情で不登校になってしまった子たちなので、勉強がほとんどできず、付きっ切りで見て上げないとまともに筆算もできません。
また、甘えん坊な子が多いので引っ張りだこで、とても一人で10人を見ることはできません。それなのに、もう一人の女性スタッフは私を無能呼ばわりし、「一人だけに付きっ切りになるなら辞めて!」と怒鳴りました。
文章問題を解くのに、3分ほど一人の生徒の前にいただけなのにです。さらに、その女性スタッフも同じように、一人の生徒に付きっ切りになることがありました。ゲームの話や恋愛の話で、生徒とおしゃべりしている姿も日常でした。完全に自分のことを棚に上げて、私を怒鳴りつけていたのが一目瞭然だったのです。仕事のレベルも私と大して変わりませんでした。それどころか、その人はパソコンが得意ではなく、書類関係はすべて私が作っていたのです。
一緒に働いている女性からの理不尽なプレッシャーだけでも苦痛だったのに、更に私は生徒の答案の偽造に加担しました。通信制高校は、全日制の学校に何等かの理由で通えなくなった不登校の子や、いわゆる不良の子たちが多く、当然まともにテストやレポートなどを提出してくれるはずがありません。なかなか提出されずに期限が迫ると、私ともう一人の女性スタッフは、上司からの指示で生徒たちの答案を偽造しました。赤点の答案の回答を書き換えて、及第点にしました。私がそうすることで、まともに学校にも通わない、テストも全然できないような子がのうのうと高校卒業の資格を得るのです。
私はなんのために働いているのかと、情けなくなりました。私が仕事をすることで、学のない子どもたちが世に出ていくような状況でした。そして、一緒に働いている女性は私を邪魔もの扱いしてくるのです。そんな環境には長くいられず、私のストレスはある日爆発しました。
生徒が帰ったあと、いつものように長い説教を受けている時に、「もう結構です。明日から来ません」と言って片付けを始めました。私が辞めると言った途端、その女性は「辞めればいいと思ってるの!?」「生徒たちに申し訳ないと思わないの?」とまた喚いていましたが、「私に辞めろ辞めろと言い続けたのはあなたです」ときっぱり言い切りました。正直、上司でもない女性に辞めろと言われて辞めるのは腹が立ちました。泣きながら私物を片付けている間、その女性はずっと黙ってパソコンを見ていて、私が事務所を出るとき、「がんばってね」と声をかけてきました。今更何を言うのだと、更に腹を立てて私は会社を飛び出し、泣きながら車を飛ばして帰りました。
転職してもう4年になりますが、今でも思い出すと腹が煮える思いです。
在職時は気分転換も兼ねて、自分にしかできないことをして気を紛らわせようと思い、社内では一番パソコンが得意だったのでパンフレットやオリジナルの問題用紙等を作成していました。上司には褒めてもらえましたが、そういった事がさらにパートナーの女性の気に障り、状況は改善されませんでした。
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結局働いている女性との関係が修復できず、退職しました。
一緒に働いている女性に「この会社のやり方についてこれないなら辞めて」と面と向かって言われたのが最後でした。それまでも散々辞めろ辞めろと言われていましたが、応接室に向かい合って言われたのはそれが最初で最後でした。
友人が派遣会社を経営していたので顔が広く、その人を頼りに紹介してもらいました。いくつかの候補の中から、福祉施設の事務に転職しました。パソコンのスキルと、不登校の学生への対応の経験があったので、すぐに決まりました。障害のある子にも理解があったのですぐに馴染めました。何より、年配の方が多い職場だったので、パソコンが得意な人がおらず、私のスキルは頼りになると褒められました。今はここが私の居場所だと感じています。
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今の環境が辛いと感じているあなたへ
「私よりも辛い人が他にもいるから我慢しないと」って思うのは間違いです。誰かと比べるのではなく、今自分が辛いかどうかだけを考えてください。どっかの知らない誰かに気を遣って、我慢して仕事を続ける必要はないのです。その場に居続けて自分が壊れてしまうと思ったら、勇気を出して転職のことを考えてください。外に出てみると、その会社がいかに異常だったかが分かります。私は今ではその会社のことを笑い話のネタにしています。あなたにも笑える日が来ますように。
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