私は当時、22歳で新卒の看護師でした。
仕事内容としては、総合病院の整形外科の病棟で看護師が入院している患者(学生〜年配の方)へ看護師としてのお世話をしていました。
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新卒の私が整形外科の看護師を辞めたいと思った理由
まずは、理想と現実の差を感じて辞めたいと感じました。
私の時代、ナースのお仕事などの医療に対するドラマなどがやっていて、そのドラマの影響もあったかもしれません。
ドラマで看護師って楽しそうとか思っていたことも考えられると思います。
しかし、現実は患者の汚物交換であったり認知症のある患者に対しては罵声を浴びせられたり、暴力を振るわれたりします。
言動や暴力に対してやはり理不尽に患者に怒られるというのはやはり辛かったと考えています。
また、業務量がキャパオーバーしていたことも辛かったです。
1年目ということもあり、プリセプター制度といって3.4年目の看護師が1年目の精神面のサポートであったり、教育面で1番近い存在の先輩看護師がいました。
その先輩看護師は、優しいのですがやはり命を預かる現場であり厳しく指導してくれました。「これはダメでしょ。」「これはできてる。」などこと細かに指導してくれていました。
しかし、わたしの精神面が弱く、自分が悪いことを言われると落ち込み過ぎて、仕事になりませんでした。
だんだん仕事に慣れてくると悪いことを言われることの方が強くなりました。
そのころには毎日仕事行きたくないと思ってしまっていて仕事が終わるたびに辛くて泣いていた記憶があります。
また、仕事の際に、動悸がして過呼吸気味になってしまったりと体調にも不調がでてきました。
毎日仕事に行きたくなくても行かなきゃいけない。
行かないと負けたと思われる。そう思われたくなくて必死に毎日仕事をしていました。
毎日仕事をしていて、他の先輩看護師から「ありがとう」「助かった」と言われるようになることが入職して約半年たってきたころから徐々に言ってもらえるようになりました。
そのころには業務にも慣れてできることが増えてきていましたのでこうしたことで心の励みとして頑張っていました。
人間相手の仕事にはクレームを受けてしまうこともあります。
手術後の患者で痛みがあったりするとやはり気が荒立っていることもあり、いつも通りやっていてもそれが気にくわない患者もみえます。
その時に、なんでそこまで言われなきゃいけないんだろうと悩んだりもしました。
医療はどんなに勉強しても日々進歩しているため勉強が足りません。
患者に自信をもって看護ができるように勉強してもエビデンスが勉強してきたものと異なっていたりすることもあります。
その際は、本当になんのために看護師を続けているんだろうかとよく思います。
自分に自信を付ける意味でも、とにかく整形外科の疾患について勉強しました。勉強して分からなかったところを先輩看護師に聞きました。 また悩んでいること、今考えていることを、先輩看護師との振り返りの時に話し合って精神的な面で支えてもらいました。
一度本気で辞めたいと思いました。
新卒でやめたところで、次の職場に行っても同じかなと思い、やめませんでした。
総合病院で学べることは多いです。
別の総合病院に行ってもきっと悩むことは同じだと思っていたので、入職した場所で頑張ろうと思いました。
1年目は本当に周りの人が支えてくれました。
同期が1番心の支えでした。
悩みを聞いてもらって1年目にしか分からないことをたくさん愚痴ったりしてストレス発散していました。
仕事を続けていてある1人の患者、家族に出会いました。
年配の患者で骨折をした人でした。
入院中に徐々に食事が取れなくなり、点滴で栄養をとっているような患者でした。
ご家族の方も食べて欲しくて食事の時間にきてくれたりしていました。
私はその患者の担当看護師でしたので、よく患者を受け持っていました。
食べられるように試行錯誤をしていました。
しかし、急性期を脱すると回復期への転院をすすめられます。
転院した先で療養されていましたが結局亡くなってしまいました。
それからご家族の方が病棟に尋ねて「亡くなりました。今まで本当にありがとう。看護師さんのおかげです」と言ってくださいました。
その時にあの時、辞めなくてよかったと思いました。
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新卒で看護師として辞めたくなったあなたへ
今は、本当に辛いと思います。
辛くて、本当にもう無理なら別の仕事も考えるかもしれません。
ですが、知識を得て看護師をしているとたくさん感謝をしてくれる患者もいます。
仕事がどんなに忙しくても、患者は結構看護師のことをみてくれています。
時には患者から「大丈夫？」と言われてしまうこともあります。
1年目の看護師は本当に勉強をしてたくさんの知識を得ることが大切です。
知識を得るといろいろなものが見えてきます。
自分の糧になるので是非今はやるしかないと思ってみてください。
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