個別指導塾の営業ノルマで辞めたい！なぜ教育なのにノルマがあるのか。騙しているようで耐えれませんでした。

私は女性で、高校の非常勤講師を４年した後、28才で個別指導塾の会社に入社しました。
仕事内容としては、問い合わせの電話がかかってきたら、とにかく「入会面談」に来てもらうように説明し、住所を聞いてパンフレットを送り、一人でも多くの生徒を入会させなければいけませんでした。

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私が個別塾講師を退職しようと思った理由

私は、やはり、高校で、非常勤講師ですが、一応生徒達に授業をし、定期テストを作成したり、教材を作ったり、採点や成績をつけなければならないという仕事を４年間していましたが、とても充実した日々でした。
うまくいかない時もあり、落ち込むこともありましたが、それでも私なりに一生懸命に頑張っていました。

そして、とうとう非常勤の枠がなくなり、親も「そろそろ正社員で、勤めたら」と言うので、就職することになってしまいました。
やはり、教育関係の仕事に就きたいと思い、京都では一番有名で、入塾試験もあり、その塾に行っているということがステイタスになるような塾が、新しく「個別指導」という分野で教室を増やしていくと聞き、私も新しい試みに興味を持ったのですが、幸いなことに、いいタイミングで、正社員の募集があったので、すぐに応募し、書類審査、一次面接、二次面接と進み、最後に社長と面接をして、個別指導の塾で働くことになりました。

しかし、私は、何故、勉強をしている生徒さんを、無理やりにでも夏期講習や冬期講習、そしてキャンプに勧誘し、しかもノルマなどがあることが、どうしても納得することができませんでした。

他の社員の方は、私が非常勤講師をしていたことで、研修をすることが拒まれたので、何も教えてもらえず、始めのころは自分が何をしていいのかわからずにいて、それでも冷たくされ、本当に何もしてもらえませんでした。

そして、やはり、自分がしなければいけないことが、私がしたいことと、全く違うことに気付きました。
何故、教育の現場に「営業」をしないといけないのか、何故ノルマなどがあるのか、日々悩んでいました。

塾なので、昼の２時から、夜の１０時まで働くのですが、きっちり１０時に帰る社員などだれもおらず、１０時に帰ろうとする私に「さすがは、もと先生やねぇ。余裕で定時に帰るんやねぇ」と、イヤミを言われたことは、何度もありました。

私は、だんだんと、仕事に行くことができなくなってしまい、嘘をついて休むようになりました。
仕事に行こうとすると、ひどく腹痛に襲われたり、感情などがなくなっていきました。

そんな私を見かねて、友達が「精神科を受診した方がいい」と助言してくれたので、受診すると「うつ病」に罹っていると言われました。
「このまま、ここで働き続けると、私は死んでしまうかもしれない」と思うようになり、退社することをやっと考えることができ、結局、３年で、その個別指導塾を辞めることになりました。

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私がいた個別指導塾のノルマの内容

まず、問い合わせの電話がかかってきた方の住所・氏名・電話番号を聞き、それをファイルに書き、それを見て名前がかかれた方に、また電話をして、入会の相談にきてもらうのに、ノルマがあり、入会した生徒さんには、夏休みにある、夏期講習や冬期講習、そしてキャンプなど、ひとりひとりの指導員という名前の営業をして、ノルマを達成しなければいけませんでした。

私は、教育と、営業というものが、どうしても頭の中で一緒にならず、しかもノルマを達成することができなければ、教室長にいろいろと言われるので、自分をだまして、ノルマを達成しないといけないので、とてもつらく、夏期講習や冬期講習が近付いてくると、憂鬱になっていました。

精神科を受診するようになり、カウンセリングと、投薬で、うつ病を寛解するようにしました。
そして、しばらく休んで、次は、教育とは全く関係のない仕事を探して、自分できっちりと納得できるような仕事を探すことにしました。

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教育とノルマに悩み結局退職することにしました。

やはり、自分にウソをつき続けて、偽の笑顔で、生徒さん達に「じゃあ、夏は、どの時間にくる?どの科目にしようか?」などと言い続けることに、耐えられなくなって、とうとう会社にも行けなくなってしまったので、教室長から「進退を考えるように」と言われたので、辞めることにしました。

あの３年間は、本当に「楽しい」と思えることが全くありませんでした。
非常勤講師の時は、あんなに充実していたのに、同じ「教育」といっても、与える教育と、お金に換える教育との違いに気付いたことは、今、振り返ると、違いがわかってよかったと思います。

その証拠に、非常勤講師をしていた頃の生徒さんの顔や名前は今でも覚えていますが、３年間勤めた個別指導の塾の生徒さんの顔や名前は、全く覚えていません。

収入では、非常勤講師の頃に比べると、桁が違う給与でしたが、非常勤講師をしていた頃の私の方が、私は好きです。

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自分を偽りながら仕事をしている方へ

無理をすることは、絶対にしない方がいいです。
自分にウソをつき続けると、身体だけではなく、心まで病んでしまうから、正直に毎日を過ごした方が、絶対に自分の為にもなるから、辞めるという選択肢もあると、知っておいていた方が良いと思います。

辞めることは、決して悪いことではありません。
もっと、自分に正直に向き合える仕事は、きっとあるはずです。
確かに、すぐには見つからないかもしれませんが、一番大事なのは、自分です。
自分の身体と、心です。
それを忘れてしまうと、身体や心が悲鳴を上げるから、そのsosにちゃんと気付くべきだと、私は思います。

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