秘書の必須スキル先読みが大変だし、つらい。忙し過ぎてうつ病になり退職しました。

私は当時29歳女性で支社長秘書をしていました。
支社長の秘書に抜擢されました。
仕事内容としては支社長のスケジュール管理、接客、運転手のスケジュール管理、経理でした。

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INDEX

1 私が秘書を退職したい、つらいと思った理由
2 結局うつ病になり秘書を辞めてしまいました。
3 秘書の仕事に就きたいと思っているあなたへ

私が秘書を退職したい、つらいと思った理由

食品製造業の会社で営業として働いていましたが、29歳の時に本社直属の秘書課に配属され、支社長の秘書を勤めることになりました。
秘書の経験はその時に初めてで仕事内容を聞いただけではそんなにハードな感じではなかったのですが、いざ仕事場に入ってみると支社長が着席する前に必ず自分も仕事場にいなければならず、ほとんど自分の自由時間はありませんでした。

もともと私は失敗が大嫌いで完璧主義の性格だったのですが、初めて着任した時から失敗の連続で気持ち面ですごく落ち込みました。
引き継ぎ後は誰も自分の仕事内容がわかる人が支社内にいなくて、本社に電話をかけて聞くのも憚られてものすごく悩みました。

誰か身近に仕事内容をわかる人がいれば良いのにと思う毎日でした。
私のボスの支社長はとても良い方でした。
私に対してはたとえ失敗があったとしても怒ることもなく、諭すような感じで私に色々なことを教えてくださいました。
支社長に対して感謝をしても感謝しきれない気持ちでいっぱいでした。

秘書の仕事を始めて１ヶ月、慣れては来ましたが仕事と家の行き来だけで自分のプライベートな時間が全くなくなってしまいました。
支社長のことはとても信頼していて秘書として付いていきたいとは思いましたが、時には土日も出社して就業時間内に処理出来なかった経費管理を出社してこなすような日々が続きました。
そんな日々が続くうちに体調を崩していきました。

秘書の仕事は小さな目に見えない心遣いも必要でとても気を使います。
私の前任者も言っていたのですが、彼女も激務の日々で時々頭痛に襲われると私に話してくれていましたが、私も身体が思うように動かなくなってしまいました。
特に仕事内容についてあれこれまだ業務が残っていると思うと震えを覚えるようになりました。
このままではいけないと内科にかかりましたが、診療結果は過労とうつ病になりかかっているということでした。

その頃にはよく会社を休むようになっていたので、周りの人にとても迷惑を掛けていました。
会社で私のことについて長期に休んでいたので、噂が絶えませんでした。
もう心身ともに限界で、会社を辞めようと思うようになりました。
支社長ではなく他のボスが私の仕事内容の軽減を考えてくださったのですが、もうその頃には辞めて楽になりたいと思うようになり、辞職を申し出ました。
秘書の仕事を始めてから半年が経っていました。

秘書の仕事は派手なようでとても地味な作業の連続です。
自分のボスの奧さんになったような感じで時には働かなければならず、私のように神経の細かすぎる人にはあまり向いていない職種なのかもしれません。

しかし秘書の仕事を通じて学んだこともたくさんありました。
多くの人に出会えてとても充実した期間でもありました。
秘書の仕事を通じて良いこと、悪いことの両方を学ばさせてもらいました。

会社では常に張りつめていましたので、自宅ではなるべく仕事のことについて考えないようにしました。
仕事場でやらなければならないことは次々に頭に浮かびましたが、それをこなそうとするとさらに気分が落ち込んだので、家では自分の好きな本を読んだり、別の職種の友達と会ったりなるべく活発に自分の休暇を過ごすように心がけました。

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結局うつ病になり秘書を辞めてしまいました。

体調を崩して仕事場に行かれなくなったことが決定的になりました。
仕事場から電話がかかって来ても怯えるような感覚になったので、これはもう続けていくのは無理だと感じるようなりました。

今までは楽しく仕事をしていたのに急に仕事が嫌いになったことも大きな理由です。
正社員で秘書として働いていましたが、辞職後は体調をもとに直すことに集中しました。
さらに半年ぐらいの間は正社員で働く気も起きず仕事が必要だったので、派遣の会社に登録していくつか職をこなしていました。

派遣で運良く銀行の受付業務を見つけてその後働き始めました。
正社員の秘書の仕事と比べて責任を感じなくて良かったので、とても楽しんで毎日働いていました。

その派遣期間が終わった後に同じ派遣会社で紹介予定の仕事をいただいて現在別の製造業会社で営業事務として働いています。

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秘書の仕事に就きたいと思っているあなたへ

秘書になりたいと思う人は多いと思います。
秘書の印象としては派手でとてもステータスの高い職業といったイメージが先行しますが、実際にはとても秘書の仕事はハードです。
もし秘書になりたい人がいるのであれば、秘書検定などの資格をあらかじめ取得しておくとどんな仕事をするのか心構えができるかと思います。
私も秘書検定を後に取得しましたが、心遣いのできる人が秘書には向いていると思います。
これから目指す人にはぜひ細かな気遣いができるように心がけて秘書の仕事にチャレンジしてもらいたいと思います。
頑張ってください。

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