自販機の営業にコツはある？心身共に限界で退職しましたが今幸せです。36歳男性の体験談。

私は当時36歳の男で自動販売機の営業担当をしていました。
仕事内容としては、小売店、スーパー、食堂、ホテル、学校等に飲料の自動販売機設置・レンタルや、たばこ自販機・券売機・金銭計測器等の販売・リースの営業をしていました。
中古も扱っていたので、取り扱い品種は多岐に渡っておりました。

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私が自動販売機の営業時のノルマの内容

私の会社のノルマは、金額としては毎月売上50万円、若しくは自動販売機2台を設定されていました。
主力であるたばこ自販機は最も安い20種セレクトタイプで20万円台、高価な物で60万円超。
券売機は50万円程からで、ノルマを達成するには最低でも1,2台は販売する必要がありました。

私はノルマ達成するために、とにかく店という店、スーパー、ホテル、食堂、喫茶店等をひたすら回りました。
営業センスのある社員は、飛び込みで小さな個人店に入って20分で契約を取って来る等していましたが、私はそういうセンスは無かったので、とにかく足を使って回りました。

ノルマが達成しなかった場合は、単月、2カ月なら社長からの叱責で済まされていましたが、3カ月連続で未達の場合は解雇と入社時に言われていました。
それが法的に許されるかどうかはわかりませんが、口頭で言われていただけなので、就業規則等にはおそらく載っていなかったと思います。
給料の方は、未達でも一応減額無しで100%固定額が支給されましたが、朝礼の際など事あるごとに嫌味を言われるので、精神的にはかなり辛いものがありました。

私のノルマの達成状況は、いつもギリギリでした。
達成出来ない月が大半で、3カ月連続未達になってしまった事もありました。
解雇はされませんでしたが..
営業社員は中途入社のみで、その大半が1台も売る事が出来ず1,2カ月で辞めていきました。
とにかく厳しい仕事でした。

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私が自販機の営業を退職しようと思った理由

ノルマが辛くて辞めようと思った具体的なことは、やはり朝礼等で名指しで叱責される時です。
他社員が全員見ている中で、社長から「そんなに高いノルマを設定しているわけでもないのに何故出来ない?お前はその成績でお給料貰っていて恥ずかしくないのか?」等と激しく詰られ、罵倒される間はもうこの世から消えてしまいたいといつも思っていました。

1年も過ぎると慣れてきて、頭の中を空っぽにして聞き流す事で、現実逃避が出来る様になりましたが..

ノルマについては、営業社員には付き物で仕方ない物だとは思いますが、これのせいで夜も眠れず、ストレスで胃がキリキリしたりするわけで、「なんで自分はこんな仕事を選んだのだろう」「なんで自分はこんなに売る事が出来ないのだろう」「この世の中には沢山のお店があるのに、なんでこんなに買ってもらえないんだろう」といつも思い悩んでいました。

出来る営業は毎月余裕でノルマを達成し、どんどん昇給していくので、劣等感に苛まれる事も多かったです。
同じ人間なのになぜこんなにも結果が違うのだろう、と。

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結局体が限界を超えたたため退職することにしました。

胃痛で眩暈を感じる様になったり、夜も深く眠れず、車の運転中に激しい眠気に襲われて意識を失いそうになる等、体調に異変が見え始めて、「これ以上は体力的な限界より先に心が壊れる」と思い、意を決して退職しました。

退職した後は、しばらくアルバイトでお金を貯めて、インターネットで自営で販売を始めまして、そのまま現在に至ります。
自営なのでなかなか売れ行きが伸びなかったりして悩む事もありますが、あの頃の毎日が不安だったり辛い思いをしていた事に比べたら、遥かに楽ですね。

つくづく自分には営業は向いていなかったと思いますし、会社も所謂ブラック企業だったので、早い内に見切りをつけて良かったと思います。
収入が安定しなくとも、自分らしく生きている方が毎日の幸せを感じられます。

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自動販売機の営業をしていてノルマが辛いと思っているあなたへ

その仕事は本当にあなたに向いていますか?
そして、楽しく前向きに仕事出来ていますか?

どんな仕事もそうだと思いますが、まずその仕事を楽しめないと意欲が出ないでしょうし、楽しければ、あまり向いていなくとも、努力である程度カバー出来るのではないでしょうか。
もし楽しめない、いつも向いていないと感じているのなら、思い切って違う世界に飛び込む勇気を持ってみても良いと思います。
決して今いる世界が全てじゃない、と考えて欲しいです。

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