WEB広告代理店の営業が辛い。パワハラ、セクハラで限界でした。29歳女性の体験談。

当時私は29歳の女でWeb広告の営業をしていました
不動産企業に対して、Web広告を売る仕事でした。
テレアポをして新規案件を取りに行ったり、先輩から引き継いだ既存顧客に広告を提案して受注を取っていました。
コンペになる場合はデータ集計と提案書の作成も営業が行いました。

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WEB広告営業のノルマの内容

私の会社のノルマは新卒は一年間で1,000万円でした。
新卒は原則先輩からの引き継ぎは無いので、全て新規案件で1,000万円のノルマです。

二年目からノルマが年間一億円と10倍になりました。
先輩からの顧客引き継ぎはありますが少額案件ばかりなので、むしろ事務作業が増えて足かせでした。

私はノルマ達成するために、ウィキペディアに載っている不動産企業一覧を上から下までテレアポしました。
大体200社くらいでした。

これは先輩からの指示でしたが後から「やることを決めてなかったから、とりあえずやらせていた(笑)」と言われました。
ノルマが達成しなかった場合は、まずは課単位の会議で詰められます。
罵倒も入り「売上がたたない＝仕事をさぼっている」という論理でした。

その後部単位、本部単位でノルマ未達成者を糾弾する会議がありました。
この場ではノルマ未達成者は謝罪しか発言が許されず、何を言われても文句は言えません。

先週未達成で、一緒に糾弾されていた社員が、売上をたてて嬉々として加害者側に回っている姿に人間の闇を感じました。
これらの会議は毎週ありました。

私のノルマの達成状況は新卒時の1,000万円はたまたま独立行政法人の大規模案件を受注できて達成しましたが、二年目の一億円は四割程度でした。

二年目の一億円を達成できたのは、先輩に可愛がられていて既存の大型案件を引き継いだ同期だけで、他の者は皆未達成でした。

未達成の場合でも給料からの天引きはありませんでしたが、翌年以降、基本給が下がります。
ずっと同じランクにいると「ダメなやつ」と烙印を押され、実質昇給の可能性は無くなっていきます。

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私がWEB広告の営業を退職しようと思った理由

ノルマが辛くて辞めようと思った具体的なことは、毎週行われる本部単位の会議で100人の前で謝罪させられた際、他の部員からダメ出しされました。

「テレアポが下手くそ」という仕事に関することは許せましたが、「色気がない、パンツが汚そう」「お前は本当にブスだな」「お前処女だろ」とセクハラ発言をされ、笑い者にされました。

同期で未達成でミスした男子は坊主頭を強要されていて、社風と社員の人間性に異常性を感じました。
ノルマについては必要性は理解していますが、サポートや指導が無い企業は達成不可能なので早々の離脱をおすすめします。

厳しい環境だったため、転職後の仕事を楽に感じることができますが、私はその代償にメンタルヘルスへの通院と右耳の聴力低下、激しい頭痛、男性恐怖症という状況になりました。

四年たってだいぶ症状は改善されましたが、時々再発します。
今はチームでノルマを達成する業務についています。
個人的にノルマがある仕事は二度とやりません。

ノルマの突き上げもキツかったですが、それ以上にセクハラ、人格否定といった他の社員の言動が異常でした。
深夜残業、徹夜残業も常態化しており、おまけに残業代は「営業手当てに含まれている」として支給されませんでした。

辞めた後は1ヶ月のブランク後、転職しました。
転職先は在職中に決めていました。
今は月の残業時間は30時間未満で、異常なセクハラ、パワハラは勿論ありません。
残業代も支給されます。前職で得たWebの知識を活かして、働くことが出来ています。

前職は東証一部上場企業で、社員数も全国1万人いる大企業でしたが、今は未上場の10人程度のオフィスです。
それでも職場環境はすばらしく、本当に転職して良かったと思っています。

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 営業の仕事で詰められて辛いと感じているあなたへ

周りから責められ、辛い思いをされていると思います。
「辛くても頑張れ」「逃げてはダメ」「仕事はつまらなくて当然」という言葉がありますが、もし私と同じ状況であるなら「早く逃げてください」

仕事は向き・不向きの影響が大きく、仕事内容と職場環境の両方が自分に合っていないと長く働くことは出来ません。

深く思いつめている時点で、あなたの居場所はそこではないです。
3ヶ月がむしゃらに働いても辛い場合、もしくは心身に影響が出たらすぐに転職してください。
世の中仕事は山ほどあり、職業に貴賤は無いのですから、固定観念にしばられず、自分の気持ちを最優先してください。

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